巻き尺の難しさ

 昨日の「長さ」の授業は、巻き尺で講堂の中のいろいろなものを測ったあと、教室に帰って班の記録を自分のノートに写すところで、終わりました。それ以外は、すべて計画通りです。
 授業の組み立ては、しりとりと同じです。1つ1つのやることがつながっています。最初にこれをしたら、次はこれになる、という理屈が通っているので、流れを覚えていなくても(流れのメモを見なくても)、授業できるのです。
 授業の流れを思い出せないのは、その授業の組み立てが理にかなっていないからです。理にかなうように、授業中修正することもありなのです。

①板書:長いものの長さをはかるには、まきじゃくをつかう。(ノートに写させる。)
②班で1~5番まで決めさせる。
③講堂で調べた記録を1番の子から順に発表させていく。

 ③を先にしないのは、①の板書を写させているときに、時間差が出るからです。
 ②③をやっている間に、遅い子も板書を写し終えているわけです。

④教科書を使い、まきじゃくの0や1めもりが1mmであることを確認させる。
⑤まきじゃくのべんりなところを2分間で書けるだけ書かせて、発表。
⑥班でフラフープの長さを予想させる。定規は使ってもよい。
⑦巻き尺でフラフープを測らせる。(1番が0を合わせ、2番が測る。)
⑧運動場へ行き、全員を縦1列に並べ、10mだと思うところまで歩かせる。
⑨教師が10mを測る。
⑩班で、運動場にあるいろんなものを巻き尺で測らせる。(2番が0合わせから。)
⑪(教室へ移動)班の記録を自分のノートに写させる。

「班の記録を自分のノートに写せた人から休み時間。」という昨日と同じパターンになるでしょう。
 ④で教科書を使うところは、少し時間をかけます。0のめもりのところに、赤えんぴつで印をつけさせます。0から「0,10,20,30,…90,1m,1m10,1m20,…」というように一斉読もさせていきます。「2m40cmを指でおさえなさい。」と指示し、となりの人と確認。ということもさせます。
 ⑦で巻き尺を使ってフラフープの周りの長さを調べさせるときは、0に合うところの長さを読み取ることも教えないといけません。
こうやって細かく見ていくと、運動場での活動時間がそんなにないことが予想できます。授業をテンポよく進めていく必要がありそうです。
        ☆                   ☆
 実際の授業は、⑦のフラフープを巻き尺で測るところで終わりました。④で手間取ってしまったのです。0の書いてない巻き尺の0がどこにあるかを私が勘違いしてしまいました。また、1めもり2mmというのが難しかったのです。
 巻き尺って、難しいもの、という意識を持たせてしまったかもしれません。

(2007.11.7)