昨日、図工の研究授業を観ました。
箱の中にお話を作るというものです。
最初にどんなお話を作ったかを数人に言わせました。
「お月さまのうさぎ」「ぶにゃぶにゃスライムの大冒険」など。
どんな工夫をしたかも数人発表しました。
「ラメをつけた」「赤いセロファンでくるんだ」など。
マルチ発問による展開とは言えます。上記のお話タイトル紹介は、自分の作るものの参考にはなりません。どんな工夫をしたかは参考になるので、工夫に限定して言わせた方がいいのでしょう。
でも問題は、子どもの目の前に自分の作品がある、ということです。
友だちの発表を聞かず、自分の作品作りをしている子が何人もいました。
もちろん教師は、「手に持ってるものを置いて」という指示をしています。
ただ、その指示が徹底されていないのです。
授業終了間際の発表でも、ほとんどの子が作品作りをしていました。
教師の指示を聞かなくてもいい、ということを教えてる授業とも言えたのです。
徹底するつもりのない指示なら、むしろ出さない方がましです。
マルチ発問・セレクト発問以外の問題点も意識する必要がありますね。
(2006.11.1)