若者はなぜ3年で辞めるのか

 城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?~年功序列が奪う日本の未来~』(光文社2006.9.20)を読んでいます。
 年功序列というのは、年をとればとるほど給料が上がる、という仕組みです。
 でも、その年功序列が破綻をきたしているそうです。
 それゆえ、若い内に安い給料で我慢して働いても、将来的に出世し、給料が上がることが見込めなくなったということです。それゆえ、若者は3年も経たずに、会社を辞めてしまうのです。
 今の会社は、給料の安い派遣社員で成り立っているそうです。
 50代以上の人は、年功序列が崩れると困ります。ですから、それを必死に隠そうとしているのです。
 今の年金制度もそうです。若い人が今、年金を払っても、将来もらえる保証は一つもありません。でも「大丈夫」という根拠のない言葉が上から聞こえます。それは50代以上の人が自分の年金がなくなったから困るからです。
 年功序列の最たるものが、公務員です。
 財政のことを考えると、年齢の若い人しか取らないのは、道理です。(新卒・既卒という言葉があるそうです。)40代を超えた私が採用試験に受かるのは、無理ということでしょうね。

(2006.11.5)