エイズの授業をするので、現状をフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋します。3000万人といえば、天然痘が流行していた数と同じです。
世界の現状
現在全世界でのヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者は3千万人に達すると言われている。その拡大のほとんどがアジア、アフリカ地域の発展途上国において見られる。アフリカでは感染率が50%を超える国もあり、上昇していた平均寿命が低下しているという現状がある。近年では中国、インド、インドネシアにおいて急速に感染の拡大が生じて社会問題化している。
日本の現状
欧米等の先進諸国では、徹底した感染予防キャンペーンや性教育などで、新規のHIV感染者は減少傾向にあるが、先進諸国で依然、感染が拡大傾向を示しているのは日本だけである。
現在、日本のHIV感染者は薬害エイズによる感染者も含めると、報告されているだけで1万人に達している。東京だけでも500人に1人の割合で感染している可能性があるとの報告もあり、検査を受けていない人数を考慮すると全国で数万人にまで達している可能性も指摘されている。
東京では、500人に1人が感染しているというのは、驚きです。
授業の最初に、「エイズについて知っていること、または、予想」を書かせま
した。天然痘を前時に授業しているので、知らなくても予想はできるようです。
・空気感染すると思う(寺川) ・体に悪そう(中山)
・移ったら死ぬと思う。(中嶋) ・すぐまわりの人に感染する(中橋)
・高熱が出る(中村) ・消めつしにくい。(大底)
・伝染病と思う(橋本) ・数日で治りそう(川西)
・痛そう(高木) ・骨がぼろぼろになる(佐野)
・老人に移りやすそう。(明本 )・死ぬほどこわい病気(山下)
・かかったら治らない(金原) ・めんえき力が下がる。(藤田)
・一生治らない(岡田) ・広い地域に広がる。(石田)
黒板に書かれたものを読ませながら、私が質問を入れていきます。
寺川「空気感染すると思う。」
荒井「空気感染すると思う人?しないと思う人?あとで分かります。」
中嶋「移ったら死ぬと思う。」
荒井「移ったら死ぬと思う人、死なないすぐ治ると思う人?」
というように、セレクト発問を入れていくのです。
そして、その答えは、この後の授業で分かってくることを伝えるのです。
自分たちが何を知っていて、何を知らないかを確認することで、授業への期待をつくっていくわけです。
(2006.12.19)