山本敏晴さんという人をご存知ですか。この人は、私と同じ歳なのです。
1965年生まれ。宮城県仙台市出身。78年、南アフリカ共和国を訪れ人種差別問題の現状に衝撃を受ける。以後、アジア・アフリカを中心に60カ国以上を訪れ各地を撮影。80年より世界各地の撮影を開始。写真展は、ニコンサロン、キャノンサロン、オリンパスギャラリーなどの国内のみに留まらず、ニューヨーク、バルセロナなどでも開催。90年医師免許取得。2001年より、西アフリカ・シエラレオネ共和国で緊急医療活動。2002年よりアフガニスタンで緊急医療活動。2003年、自らの団体である「世界共通の教科書を作る会」を創設。現在様々な国際協力団体に関係し、医療・教育・経済援助・政治交渉・ジャーナリズムなど多方面での活動を行っている。「本当に意味のある国際協力」の形を常に求め続け、最前線で自らその実践を続けている。
http://tokyo.cool.ne.jp/artwall/ex/yamamoto/
13歳の時、父親と南アフリカに行き、人種差別の現状を目撃。
15歳の時から、世界各地を撮影。
25歳で、医師免許を取る。
36歳から、西アフリカのシエラレオネ共和国の緊急医療活動を開始。
シエラレオネ共和国は、世界一寿命の短い国と言われています。
平均寿命が35歳。5歳までで3人に1人が亡くなってしまうのです。
そうなったのも、この国に、チタン・金・ダイヤモンドなどが豊富に取れるからです。
これらの資源をめぐって、内乱が起こります。子どもも戦争の道具として使われるのです。国連が介入して、やっと内乱終結。
しかし、医療事情は最悪です。
そこに、国境を越える医師団の一人として、山本敏晴さんが行かれたのです。
このことを授業化したものが、インターネットを使った道徳・ボランティアの授業第9集に入っています。
来週あたりに、授業にかけようと思っているので、私なりの教材研究をしているところです。
私が一番教えたいことは、ボランティアというものは、相手のためになるような形で行わなければいけない、ということです。
ボランティアすることで自己満足してはいけないのです。
シエラレオネ共和国に、いくら薬や医療器具を送ったとしても、それらを正しく使える人はいないのです。
山本敏晴さんは、医療のできる体制づくりに奔走したから立派なのです。
(2005.11.1)