流れる水のはたらき全2時間で

 6年の理科は2学期までの学習が終わったのですが、5年の理科は1単元が丸々残っています。(週3時間と週2時間の違いでしょう。11月から逆になりましたが。)
 5年の2学期最終単元は、「流れる水のはたらき」です。
 全9時間の単元ですが、授業は2時間でやってしまおうと思っています。
 年間計画としては11月の3周目から始める単元ですから、それほど遅れてるわけでもありません。ただ、担任に成績を渡すことを考えると、2時間で終え、次の時間で、この単元と2学期まとめのテストをするべきなのです。
(これまでやったテストは5枚。すべて平均90点台のクラスもあります。)
 上のような事情もあるのですが、この単元は2時間でも十分できる単元でもあります。ただその分、授業の組み立てをしっかり考えないといけません。

① ノートにタイトルを2行分の大きさで書かせる。(P.2)
② P.4の雨が降っているときの地面のようすの写真を見て、気付いたこと・分かったこと・思ったことを書かせて、3つ以上で持ってこさせる。
③ 板書の意見を発表させながら、その上に、「け」「つ」「は」の文字を黄色チョークで書いていく。
④ 流れる水には、次の3つのはたらきがあることを説明し、写させる。
 流れる水のはたらき
  1.けずるはたらき…地面をけずり、みぞができる。
  2.積もらせるはたらき…細かい土を積もらせる。
  3.運ぶはたらき…細かい土をはなられたところに運ぶ。
⑤ 地面を流れる雨水をコップにとった絵と、しばらく置いて土が下にたまった絵を描かせる。
⑥ P.5の写真のように土山の上から水を流す実験をすることを伝える。
⑦ 実験の中でよく見ておいてほしいことを3つ言っておく。
  (1) みぞはどんなふうにけずられるのか。
  (2) 曲がって流れるところでは、内と外、どちらが速く流れるのか。
  (3) 水をたくさん流すときと、少し流すときでは、どうちがうか。
⑧ 運動場の土山で実験。少し水を流すのと、たくさん流すのをやる。
(この時、ビーカーに流れる水をとっておく。⑤の実物として。)
⑨ 理科室で、⑦の(1)~(3)を発表、確認、まとめ。(1)(2)は絵も描かせる。
⑩「川の流れでも、土山の実験と同じようなことが起こるかを学習します。」
⑪ P.7の文章を読ませる。
  水の量が多いとき、流れが速いところでは、土がけずられて運ばれていく。このときの水は、にごっている。
  流れがゆるやなところでは、土を運ぶはたらきが弱くなって、土が積もる。
(流れる水の3つのはたらきが、3つとも文章内で出てくることを確認。)
⑫ 映像を見せながら、川の流れにも、3つのはたらきがあることを示す。
(サイエンスゴーゴーから切り取った映像を使う。)
⑬ 運ばれた石が、流れる水によって角がけずられ丸くなることを教える。
(ここが6年の地層の学習につながっていく。)
⑭ 川の外側の流れが速く、けずられ、がけのようになり、川底が深くなっていることを映像とともに話す。これが、川での水難事故につながっていることも話す。流れのゆるやかな内側から外側に歩いていって、急な流れと川底の深さによって、溺れるのである。
⑮ 川の外側には、堤防が作られたり、護岸ブロックが置かれることも話す。
(川岸に桜が植えられる理由も時間に余裕があれば話す。)
⑯ P.15のまとめを写させて、今日学んだことを書かせる。
⑰ ノートを出し、宿題をとって、帰る。(テストのまちがい直しも提出。)

 前回のテスト返しを⑯のノート作業中にしようと、思っています。
 ⑧までを1時間目で行い、実験終了後、休み時間にするとロスが省けそうです。 こうして計画を立ててみると、この単元を9時間でやる方に無理があるかもしれません。
(2005.11.26)