拡散的発問にも、質があります。
例えば、聴導犬の授業で考えてみます。(今日、授業しました。)
最初に、電車に犬を連れてすわっている女性の写真を見せ、気がついたこと・分かったこと・思ったことを書かせます。
これが1つ目の拡散的発問です。
次に、この犬は何かを聞きます。
「ふつう、電車に犬を乗せていいんですか。」「だめ。」
「では、この犬は、ふつうの犬じゃない、ということですね。」
盲導犬か警察犬かその他の犬かを聞きました。
正解は聴導犬です。聴導犬は耳の不自由な人を助けます。
ここで、次の拡散的発問「耳の不自由な人はどんなことに困りますか」を出しました。
さて、1つ目と2つ目では、同じ拡散的発問でも、質が違います。
2つ目の方が、授業の中核にせまる拡散的発問です。
そこで、1つ目は、2分間で何個書けるかを挑戦させ、数人発表させました。
2つ目は、3つ書けたら持ってこさせ、板書もさせてから、発表させました。
発問の質によって扱い方を変えることも必要だ、ということです。
(2005.12.7)