日本の自動車業界の誇り

 先々週の日曜日、TOSSの関西フレッシュセミナーに参加しました。
 その時、1個200円のコンデンサーを10個買いました。
 このコンデンサーにゼネコンで電気をため、ゼネコンを回すのをとめると、今度はゼネコンの方が回ります。
 これで、ハイブリッドカーの仕組みを教えることができるのです。
 この実験を子どもにさせたいがためだけに、授業を組み立ててみました。
 といっても、TOSS岡山サークルMAKの大恵信昭氏の「温暖化防止に取り組む、日本企業の活躍「トヨタ自動車の環境保全にかける志」~ハイブリッド技術を、世界に広げる~」を基に、作成したものです。
 ハイブリッド技術をトヨタが独占すれば、大きな利益を得ることができます。
 数年後、世界中を走る車がトヨタの車になるかもしれません。
 しかし、トヨタは、アメリカのフォードなどの自動車会社に、技術提供したのです。「環境性能に優れた技術でも、普及しなければ、環境保全につながらない」という張社長の言葉がすばらしいです。
 企業が利益だけを考えてはいけない。自分の国だけでなく、世界全体を考えていかねばならない。そういうことを伝えてくれる言葉です。
 日本の自動車業界が、世界のリーダーとなって行動することに誇りを感じます。

(2005.12.12)

「日本の自動車業界の誇り」の授業の中に、酸性雨の実験も取り入れました。
「自動車が増えて困ることは何ですか。2分で3つ書けたら合格です。」
という拡散的発問から授業を始めました。
 光化学スモッグ・酸性雨・地球温暖化という順で扱っていき、ハイブリッドカーを紹介したのです。
 ハイブリッドカーをアメリカに売るか、その技術を売るか、儲かるのはどちらか、地球の環境にいいのはどちらかを問いました。これが集中的発問になります。
 今回、授業をしながら、授業の組み立て方を模索していました。

・今日は、車の事を学んだ。カリフォルニア州というとこや日本では地球温暖化を防止するために、法律をつくったということも学んだ。日本のホンダというかい社は、日本の事だけでなく世界のことをかんがえてるということも学んだ。ぼくもしょうらいは世界のことをかんがえているかい社につきたいとおもった。(岡崎)
・ホンダって会社は世界でもはやくほうりつを守った車を作った。それはお金のためだけじゃなく「世界の子どもたちに青い空を残そう」と言う言葉があったからと思う。ホンダがこの車を作らなかったら強い酸性雨がふっていたのかもしれない。ハイブリッドカーですこしは地きゅうおんだん化をふせぐ事ができたと思う。(中地)
・今日は、車について学んだ。車は私てき好きじゃないけどべんりだと思う。だけど、車はいろいろな問題をおこす。それは、地球温暖化や光化学スモッグなどおおきな問題です。でも技術がすすんでハイブリッドカーなど地球にやさしい車もでている。もし私が大人になって車をかうなら、地球にやさしい車をかいたいです。(田山)
・今日は、車のはいきガスのことを学んだ。前に学校で「光化学スモッグ」警報のことを放送していたことがあった。そのときは別に気にしなかったけれど、今思うと結構危なかったのか。あと、地球温暖化についいても、真剣に考えなければいけないと思う。私が大人になっても、青い空が残っていてほしいと思う。(羽田)
・今日は、車のことについて学んだ~!!トヨタの社長さんは、いい人だな~と思った。日本は、自分の国だけでなくほかの国のことも考えているということもわかった。酸性雨の勉強もした。日本は、温暖化がすすまないようにしてるということがわかった。(美馬)

 自分の将来の行動を書いていた子がいて、嬉しかったです。
 学んだ子の行動に影響を与えない授業なら、やる意味がないかもしれません。

(2005.12.13)