社会に貢献する企業

 第2回向山型授業作りセミナーで、参加者の内6人が「松下幸之助の模擬授業」をしました。講師の甲本先生・河田先生は、それらの授業に対して、意見を述べ、代案も出していったのです。
 今日のサークルの例会では、甲本先生の代案を元に、三浦広志氏の「社会に貢献する企業をめざす PHPの精神」の授業をやってみようと思っています。
 授業の流れを以下に示します。

①「人の物をとったらダメだ、ということを知っていますか。」
②「人の物をとったら、何年刑務所に入るんですか。」
③「人の物をとったら、10年以下なんだけれども、懲役なんだ。」
④「ちょっと人の物をとったりすると、10年以下の懲役。これ、何で決まっているんですか。」
⑤「そう、法律です。日本にはこういったきまり、法律があって、きまりを破った人は罰せられる。人の物をとる。消しゴムもだよ。とっちゃダメだよ。」
⑥「会社が人を雇うのにも法律があります。障害者雇用法というのがあって、 働いている人の1.8%は、障害のある人を雇わなければいけないのです。」
⑦「では、この法律を守っている会社は、全体の何%でしょうか。」
⑧「この法律は、会社全体の43%しか守られていません。」
⑨「この法律を破ると、罰金を一人につき5万円払わないといけません。社員が100人の会社なら10万円払わないといけないのです。」
⑩「では、どうして43%の会社しか守らないのでしょうか。」

 この後は、三浦氏のフラッシュコンテンツを使って、授業をします。
 サークルで実際にやってみると、⑦の「では、この法律を守っている会社は、全体の何%でしょうか。」では、1%とか0.06%とか、非常に少ない数値を予想されました。
 43%もの会社が、この法律を守っていることに、むしろ感心しててたようにも思えます。
 スピード違反や信号無視と同じで、大人の感覚でいえば、ルールは破られるもの、という意識があるようです。ちょっと嘆かわしいですね。

 クリスマスイブに行われた例会、とても楽しかったです。
 参加人数は少なかったのですが、それでも、私はサークルを続けていきたいな、と思いました。私にとって、発表する場があるからこそ、自分が学び続けられるんだな、と思えるからです。

(2001.12.24)