酒井式描画指導法の「いもほり」を追試しています。
今日は、第1時のいもを描いて、色をぬるところです。
事前に、実物のいもを見ながら、私もいもを描き、色をぬってみました。
『教室ツーウェイ№39』の酒井臣吾氏の論文では、次のように書かれています。
右のようにコンテでいもを描き、左のように着色するのです。画用紙の下三分の一のところに、地面の線を鉛筆で薄くひいてやります。左の色は、低学年は教師が作っておいてやるといいと思います。
コンテは、以前、1本70円で、クラスの人数分買っていました。(黒のみ)
地面の線は子どもに引かせてもいいように思えますが、「ひいてやります」と書いてあるので、その通り、全員分の画用紙に、地面の線を薄くひいておきました。(授業が始まる前に)
もしかしたら、子どもにやらせると、地面の線を濃くひいてしまうからかもしれません。三分の一のところ、というのも難しそうです。
ところが、私は、低学年の2年生なのに、色を作っておいてやれませんでした。 理由は、いくつかあります。
一つは、絵の具が足りなかった、ということです。
クラスの人数分の色を作るには、1本2本じゃ足りません。
二つ目は、面倒だったことです。
三つ目は、準備不足でした。
しかし、子どもに本当にいい絵を描きあげさせたければ、どんなことをしてでも、色を作っておいてやるべきだったのです。
さて、今回の授業のことです。
コンテで、いもを描くまでは、とてもうまくいきました。
先週は、酒井式の「ぐるぐるへび」を描かせていたので、『かたつむりの線で描くように』と言えました。
コンテの絵だけを見ると、とても素晴らしい絵が並びました。
私も、いっぱいほめることができました。
しかし、いざ色作りとなると、こちらで、色を指定しても、うまくいかなかったのです。
例えば、「赤と藍と黄ちょっと」で色を作らせても、子どもは一気にまぜてしまって、いもの色とは似てもつかない色を作ってしまいます。
混ぜ方を加減して、適度に色を作るということを教えてないですし、2年生でそこまで要求するのも、無理というものです。
忠実な追試をしなければダメだということが、よく身に沁みました。
(1999.11.16)