中谷彰宏氏の一ページ

 中谷彰宏氏の本は、1ページに書かれてる量は、少ないです。
 例えば、『人は短所で愛される』(ダイヤモンド社)の65ページは、まず、大文字で「スリッパを履くのは、自分の足を汚さないためではなく、相手の家の床を汚さないためだ。」と書かれてあり、その後に本文があります。

よそのオタクを訪問すると、「スリッパをどうぞ」とすすめられます。遠慮して、スリッパを履かないのは、実は、失礼なことなのです。自分の足の裏が汚れるのは、仕方のないことです。でも、足の裏で、汚れを運ぶのがいけないのです。訪問先で、スリッパを履くのは、自分のためではなく、相手のためなのです。往々にして、自分のことだけ考えて遠慮してしまいがちです。遠慮しようかどうか迷った時は、相手のことも考えてみましょう。

 字数としては、この考現学の半分ほどです。
 しかし、書かれてある内容は、私の書く内容の数十倍ぐらいのものがあります。 中谷さんの文章から学びたいと思うのは、胸にストンと落ちてくるエピソードと、目を引きつける言葉です。
 一度、中谷さんの書き方を真似してみようと、思っています。

(1999.11.20)