赤瀬美優さんという2年生の女の子は、サクマ製菓株式会社に、次のような文面のハガキを出しました。投函したのは、12月16日です。
はじめまして、わたしは、2年生です。大さかのきれ小がっこうです。かんそうしつもんをかきました。すごくくふうしてつくっていましたよ。かたちは、きかいでつくっているんですか?また、おいしいおかしをつくってください。
文面の左横には、絵が描かれています。袋に入った棒つきのあめと、「よいこにしましょ」と書かれたお菓子の袋、そしてウサギが描かれていました。
さて、サクマ製菓から、赤瀬さんのお家に、次のような返信が届けられました。
1999年12月17日
赤瀬 美優 さま
おてがみをたいへんありがとうございました。じょうずな字で、しかも、とても絵がきれいなので、美優ちゃんのごしつもんが、あめに、ぼうがついている『よいこにしましょキャンデー』についてのことだとすぐにわかりました。
美優ちゃんのいうとおりで、この“あめ”は、「おほしさまのかたち」や「ハートのかたち」にして、ぜんぶきかいでつくっています。そして、たべたときのあじも、「オレンジ」や「いちご」など4つをつくっています。
美優ちゃん! もうすぐふゆやすみですね。 そしてサンタさんにもなにかおねがいしましたか?
これからさむくなるので、かぜをひかないげんきな子でいてください。
せっかくたのしいおてがみをくれたので、おなじものではありませんがキャンデーをおくらせてもらいますから、これもたべてみてください。 どうもありがとうございました。
サクマ製菓株式会社
お客様相談室長 虻川謙一郎
赤瀬さんの文章、それほど長いものではありません。
それなのに、虻川氏は、1ページに渡って、お返事を書いてくれました。
しかも、「美優ちゃん」という名前を3回も使っています。
作文の赤ペンもこのぐらい書くと、子どもも大喜びするかもしれませんね。
私たちは、見習わなければいけません。
(1999.12.21)