パチプロという生き方

 母親から、パチンコで生活をしてる人の話を聞く。
「会社で働いても、20万円ぐらいから、バカらしくて。」
と、その人は言ってるらしい。
 いわゆるパチプロである。
 私は、パチプロにしろ、競馬や麻雀などのプロにしろ、それはやはり仕事ではないと、思う。
 仕事というのは、どんな小さなことにしろ、人の役に立ってる部分がなければ成り立たないと、考えているのだ。
 例えば、私が今打ってるパソコンだって、設計する人がいて、作る人がいて、宣伝する人、売る人がいて、私の手に入っている。
 私が着ている服だって、それをデザインし、裁縫し、売ってくれる人がいるからこそ、私も裸でいずにいられるわけである。
 誰かが誰かの役に立って、この人間社会というのは成り立っているわけだ。
 もちろん、パチプロの人に奥さんや子どもがいて、養っているというならば、多少役立っているともいえる。
 だが、独身のギャンブラーには、何があるというのだ。
 自分のためだけの人生は、いつかどこかで破綻するものだと、思う。

(1999.1.2)