『向山型算数教え方教室2001年２月号』の水野正司氏の論文「人生を変えた教科書チェック」は、実に感動的です。教科書チェックの大切さを自分の人生を通して語れる水野先生がとてもうらやましく思えました。
「人生を変えた…」このフレーズで、私が思い出すのは、まず六郷という名の友だちの言葉です。

「大阪に夜間の教育大学があるらしいぞ。」

　私は母子家庭で、母は働いていず、生活保護をもらっていました。だから当然、就職組で、就職試験を受ける場所も決めていたのです。
　そんな時、そう９月ごろだと思います。六郷くんが私に、夜間の教育大学があることを教えてくれたのです。
　私は中学の卒業アルバムでの言葉の中に、「いい先生になりたい」というようなことを書いていたのです。多分そのことを六郷くんにも語っていたのでしょう。 もし、六郷くんが私に、夜間の教育大学があることをその時、言ってくれなかったら、私は今サラリーマンをしていたことでしょう。
　人生を変えた友に、今も感謝しています。

（2001.1.20）