ありがとうございました

 心が疲れてる時は、仏教関係の本を読むと、ちょっぴり救われます。

 仏教にかぎらずキリスト教でもそうなんですが、ほとけや神に祈るときは、
「こうしてください」と祈ってはいけません。必ず、
「ありがとうございました」 と祈るか、あるいは、
「御意(みこころ)のままにならせ給え」(神が望まれるようにしてください)と祈るべきだとされています。なぜかといいますと、「ああしてください」「こうしてください」と自分勝手な願いごとをしていると、現在の自分がみじめに思えてなりません。願いごとは、現在の自分にないものを求めているのですから、現在の自分を否定しているわけです。(中略:荒井)
 では、どうするか……? わたしたちは、「ありがとうございました」と祈るべきです。(中略:荒井)
 それが自己説得であり、自己暗示なのです。どんな状態になろうと、嘘でもいいから自分はこれでよかったのだと思っていると、そのうちに幸福になってきます。       ひろさちや『ほどほど人生のすすめ』(すずき出版)

 今に感謝できるようになれば、プラス思考の持ち主になれるかもしれません。

(2001.1.31)