『出口汪の「好かれる!」敬語術』(ソフトバンク文庫)には、ビジネス上での敬語の使い方が分かりやすく書かれています。
例えば、「ごめんなさい」「すみません」「わかりません」は、ビジネスでは使わない方がいい言葉なのです。
「先日はすみませんでした」と言っても、謝罪しているのか、感謝しているのか、よくわからない。「すみません」という言葉は、丁寧な言い方ではあるけれど、仕事で使う言葉としては十分ではない、軽い言葉とでも言えばいいかな。「すみません」を使ってもギリギリ許されるのは、関係も年齢も近い先輩くらいじゃないかな。
では、何と言えばいいのでしょうか。
「申し訳ございません」と言うべきなのです。
「ごめんなさい」はあまりにも幼稚な感じがするよ。相手が家族や友達ならともかく、謝罪するときに「ごめんなさい」で済むのは小学生までじゃないかな。社会人が「ごめんなさい」なんて言ったら、それだけで「甘えてる」と思われてしまうこともあるから、気をつけないとね。
同じように「わかりません」「知りません」も社会人としては不適切です。
自分がわからなくても、わかる人を呼んできたり、持ち帰って調べることを告げたりします。とにかく、受け止めて責任を持つことが大事になってきます。
(2014.5.18)