父さんの出発進行

 第12回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『「父さんの出発進行!」~痴呆脱出の読み書き計算~』が関西でも放映されました。ずっと見たいと思っていた番組です。
 当然、録画もしました。
 これをどうにか授業化したいとも思っています。
 まだ一回しか観ていないのですが、思い出せる限りを箇条書きしてみます。

①荒川さんは、元国鉄の駅長。今は痴呆症にかかっている。
②歩く時は、松葉杖をついて歩く。
③学習療法を始める。音読、計算が中心。計算は数を数えることが多い。1~30の数字が書かれたボードに、1~30の数字の書かれた石を当てはまるところに置いていった。
④学習療法の結果、松葉杖なしで歩けるようになってきた。
⑤昔のことを思い出すようになってきた。甘いものがない時代に、自分の母親が工夫して食べさせてくれたことを思い出して涙ぐむ。
⑥家族が、回復してきた荒川さんを見て、驚き、喜び、涙ぐむ。
⑦不明瞭な発声が、はっきりとしてくる。
⑧自分の家に行ってみる。回りの人と挨拶をする。
⑨駅長を務めた駅に行き、感慨深げにながめる。
⑩なくしていた時計が見つかる。

 映像だけを使って、授業化してみたいものです。
「読み・書き・計算を続けることで、荒川さんは何ができるようになったでしょうか。」
 松葉杖なしの歩行、記憶の回復、発声の明瞭化など。
「荒川さんが回復することで、誰が喜んだでしょうか。」
 施設の人、娘、孫、地域のお年寄りなど。
 授業化するなら、字幕がほしいなと、思っています。
 映像の声というのは、聞き落としてしまう場合があります。例え、日本語でも字幕があれば、それを頼りに聞くことができます。
 フラッシュなら、映像に合わせて、字幕をつくることもできそうです。
 でも、上記の展開だけでは、授業としては、弱いです。
 授業を受けた人が涙するような持っていきかたをしてみたいです。
(日刊考現学も、このページで、3000ページ達成です。
 1998年1月14日から始めて、約6年で3000ページです。
 10000ページ達成するには、あと14年はかかりそうです。20年ごしですね。)

(2004.1.17)