電気を通すもの

 6年理科「電磁石のはたらき」第2時、第3時です。

(1) 電磁石の定義を確認する。
「○○くん、電磁石って、何ですか。」
「電気を流したときだけ磁石になるもの。」
 前時のノートに書いてあるはずです。
(2) 電気の流れるものを見つけさせる。(マルチ発問)
「電気が流れなければ電磁石にはなりません。
 電気の流れるものを5つ書いてノートを持ってきなさい。」

・水      ・アルミ     ・コンセント  ・電柱   ・ハサミ  ・銅線
・指      ・くぎ      ・フォーク   ・黒板   ・かみなり  
・アルミカン  ・プラスチック  ・人体     ・鉄    ・雲    ・磁石

 黒板に書いてない子に1つずつ発表させた後、黒板のを読ませました。
「電気を通さないものもあるので、考えながら聞いておきましょう。」
 電気を通さないと思うものに手を挙げさせます。
 例えば、指や人体。半分ぐらいの子は通すと考えていました。
 子どもの指にテスターを当てて実験。電気は通しません。
 水も実際にためしました。
 感電することと、電気を通すことを勘違いしているようです。
「ハサミは電気を通しますか。」
 ほとんどの子が通すで手を挙げます。
 でもプラスチックのハサミでは、電気を通しません。ハサミの鉄の部分という限定をする必要があるのです。
 1円玉(アルミ)・10円玉(銅)が電気を通すか聞いた後、テスターでどちらも電気を通すことを見せました。
「金属は電気を通すのです。」
 金属のピカピカ光っているのは、自由電子です。それがあるから電気を通すのです。
 この後、ロボドックのセットを配り、方位磁針を作らせ、エナメル線と乾電池1個で、エナメル線が磁石になるか実験させました。
 コイルを教え、ストローでコイルを作らせ、実験。
 さらに、鉄くぎをストローの中に入れさせ、実験。
 ここでようやく、ストローの中の鉄くぎが磁石になり、他のくぎをひっつけるようになったのです。
 20回程度まいたエナメル線でも、コイルにすると、中の鉄芯が磁石になるのです。それは私としても、ちょっと驚きでした。
 今回は、ロボドック作りの前に、しっかり系統立てた実験をしていきます。

(2007.1.16)