谷和樹氏の特別模擬授業は、すばらしいものでした。
信託という難しいことが、とても分かりやすく感動的に伝わってきました。
授業の流れを概略という形で書いてみます。
①「人は誰かとつながって暮らしています。誰かを信じて何かを任せて、そうすることによって自分の願いが実現する、ということもある。」
② 家族旅行に出るとき、ペットをどうするか困っているあなた。
③ どうすればいいですか。(発問)
④ ペット(守られる人)
あなた(頼む人)→ペットホテル(頼まれる人) これが信託。
⑤ 映画「レインマン」のレイモンド、生まれつき障害がある。
⑥ レイモンド(守られる人)
レイモンドのお父さん(頼む人)→施設(頼まれる人) これも信託。
⑦ ピーターラビット、生みの親、ポターさん。美しい湖水地方を残したい。
⑧ 湖水地方
ポターさん → ナショナルトラスト これも信託。
⑨ 日本にもこんな話はあるのだろうか。
⑩ 信長の御所修理・秋田の感恩講・小林虎三郎の米百俵など。(つづく)
(2007.1.21)
「ペットをどうしたらいいか」はマルチ発問です。この後、セレクト発問も出てくるのです。(授業の組み立て方が、やはり見事なのです。)
⑪ 現代の日本に、信託について書かれた重要な文章がある。
(「これを知らなきゃ、日本人じゃない。」正解は日本国憲法。)
⑫「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民 がこれを享受する。」
⑬ 国政(守られる)
国民(頼む人)→(頼まれる人) 頼まれる人は誰か。
⑭「あなたとペットホテル、どちらの責任が重いか。」(セレクト発問)
⑮ 信託の父の言葉。頼まれる側の責任がとても重い。
⑯ 人と人のつながりで生きている。
谷先生の授業を十分に再現できていません。
何とか追試しようと調べるのですが、信託の父の言葉が何だったかや、授業で使われたイラストなど、調べきることができませんでした。
この授業のために、インターネットだけじゃなく、多くの書籍を読み、谷先生は授業を組み立てられているのでしょうね。
(2007.1.25)