現代文を読む

 冬休みになって、図書館から8冊の本を借りましたが、ほとんど読めてません。
 借りた本は返さないといけないので、買った本より先に読もうと思うのです。でも、理屈ではなくて、読みたい本を読んでしまいます。
 今読みたい本は、出口汪氏の現代文シリーズです。昨日も2冊買いました。

①『システム現代文 解法公式集』(水王舎2000.9.10)
②『出口の現代文レベル別問題集1【超基礎編】』

 どちらも大学受験用の本ですが、目的は現代文の読み方を学ぶとともに、現代を知り捉えることです。
 問題集の方は、随想が3点、評論が10点、小説が2点あります。評論の多さが気に入りました。評論文をいっぱい読み解きたいのです。
 解法公式集に3大原則と16の公式が載っています。

大原則① すべての根拠は文中にある
大原則② 筆者の主張は形を変えてくり返す
大原則③ 傍線・空所はその前後をしっかりおさえる

 言葉は、辞書で引くといろんな意味を持っています。でも、文章の中に入るとその文脈上1つの意味しか持てなくなります。大原則③は、言葉が前後の文章で規定されることを言っているのです。

(2008.1.5)

 16の解法公式も紹介しておきます。(覚えておくために書きます。)

 解法公式① 冒頭に傍線・空所があれば末尾を、末尾にあれば冒頭を見よ
 解法公式② 具体例から入った文章はまず主張をさがせ
 解法公式③ 筆者の主張をつかんだら、結論をもとめよ
 解法公式④ 主張と対立命題の相違を明らかにせよ
 解法公式⑤ 対立命題は否定のためのもの。あくまでも主張を見損なうな
 解法公式⑥ 対立する命題を統一する展開を追え
 解法公式⑦ レトリックは一般的表現に直して考える
 解法公式⑧ 個人言語は文脈で規定せよ
 解法公式⑨ 接続語は文と文、文と語句の論理的関係を示す
 解法公式⑩ 接続語は呼応関係と前後関係で解く
 解法公式⑪ 指示語は距離関係をおさえよ
 解法公式⑫ 空所問題は重ねて解くか、文脈で解く
 解法公式⑬ マーク式選択問題は手順通りの消去法で
 解法公式⑭ 抜き出し問題は論理を追う延長線上に答えがある
 解法公式⑮ 要約問題は中心になる語句をおさえ、論理の順序で組立てる
 解法公式⑯ 説明問題はまず傍線部の吟味からはじめよ

(2008.1.6)