割合を使う問題を言葉の式に翻訳する形で解かせてみようと思う。
1 あるコンビニエンスストアの1月1日の売り上げは、60万円でした。1月2日は、1月1日の120%にあたる売り上げがありました。
1月2日の売り上げはいくらでしたか。
これを言葉の式にすると、次のようにできる。
1月2日(の売り上げ)は、1月1日の120%
分かっていることを言葉の式に埋めていく。1月1日の売り上げは、60万円。120%は計算するとき、割合(小数)に直さないといけない。直すと1.2。となると、言葉の式は次のようになる。
1月2日=60万円の1.2(倍)
□=60万円×1.2
□=72万円
線分図や面積図を使うより、簡単ではないだろうか。
2 あるスーパーマーケットの去年12月29日から12月31日までの来店者数は、2769人でした。
これは、おととしの同じ3日間の来店者数の130%にあたります。
おととしの12月29日から12月31日までの来店者数は何人でしたか。
これは、おととしの130%。
簡単にいうと、そういうことだ。
これは、「去年12月29日から12月31日までの来店者数」を指す。この場合、来店者数は分かっているから、次の式にしてもいい。
2769人= おととしの130%
2769人= □×1.3
□=2769人÷1.3
□=2310人
このように言葉の式にして解いていけば、くらべる量やもとにする量をわざわざ考える必要がないようにも思う。
ただ、教科書に、くらべる量・もとにする量が載っている以上、さらっとでも扱う必要があるだろうし、線分図も問題として出てくる場合があるので、それの扱い方も教える必要があるだろう。
また、言葉の式というのは、文章がしっかり読めていないと立てられない。
くらべる量・もとにする量は、式をたてるために、あまり文章を読み込まなくてもいけるようにするために、あるのかもしれない。
他、消費税の問題(1.05)、割引の問題などは、特殊なので、この手の問題は、こう解くと覚えさせていった方がいいのかもしれない。
それはさておき、読解力を鍛えるのに、割合は使えるのかもしれない。
(2010.1.24)