討論を支えるスキル

 河田孝文氏は、『向山型国語教え方教室2011年12月号』の中で、指名なし討論を支える子どもの基礎体力として、以下の10個をあげています。

① 立つ        ② 譲る     ③ 通る声を出す  ④ 考えをノートに書く 
⑤ 意見を言う     ⑥ 反論する   ⑦ 同意する    ⑧ 応答する
⑨ コーディネートする ⑩ 相談する
「指名なし討論を実現するために必要な、「技あり」の個別評定」より

 上記の10のスキルを子どもたちに身に付けさせるために、河田氏は、お手本を見せることと、評定することによって、指導していくそうです。

 例えば、通る声の出ている子を立たせる。
「Aさんはすごい。通る声だ。聞きやすい。」
 子どもは、みんなほめられたがっている。たったこれだけで、ほめられた子を目指す。よいお手本を真似するようになる。

 4月に上記のことをくり返せば、通る声を出す子がクラスで増えるわけです。 立つことは、指名なし音読で評定していくそうです。指名なし音読した子の名前を記録し、その名前を読んだ順に読み上げる。それから、何回呼ばれたかで立たせ、ほめていくのです。
 4月に読み直さなければいけない論文です。

(2012.1.14)