コンパス練習装置

「円と球」の学習2日目です。
 昨日は、厚紙でコマ作りをしました。
 机の上は、鉛筆1本だけ。
 厚紙をくばり、フリーハンドで円を描かせました。
 それをハサミで切り取り、画鋲で穴をあけ、つまようじを通して、できあがり、というわけです。
 その次に、コンパスを配り、『今日は1回だけ使います』と限定して、新たな厚紙に1回だけ円を描かせ、すぐにコンパスは回収しました。
 コンパスの使い方は、教えませんでした。
 家で使ったことのある子は、スイスイ描いてました。でも、初めての子は、けっこう苦労してました。
 さすがに、コンパスで描いた円のコマは、よく回ってました。
 他の二クラスは、実習生にまかせました。
 どちらも、この日はコンパスを使わせず、コマ作りに時間を多く作りました。『コンパス以外なら、何を使ってもいいです。』
という指示だったので、牛乳キャップやのりの入れ物や、コーヒーのビンなどを使って、円を描いていました。
 こういう体験に時間をとるのも、また、必要でしょう。
 さて、今日は2日目。
 まずは、コンパスに名前を書かせました。7カ所です。

 1.ふた 2.箱 3.コンパス 4.鉛筆 5.キャップ 
 6.しん入れ(ふた) 7.しん入れ(そこ) 

  全部書き終わった子には、B5大の画用紙をあげ、自由に円を描かせました。 名前だけ書くのに、20分以上かかる子もいたので、ほとんど、今日は名前と円を自由に描くだけの授業でした。
 今回、気付いたことは、コンパスがうまく使えない子は、とことん大変だ、ということです。
 コンパスをぐるっと、回せないのです。
 描いてる途中に、コンパスのしんが一緒に動いてしまうのです。
 一緒に持ってあげても、うまく描けません。
 どうしたらいいかと考えながら、授業をしてる内に、3クラス目で、「コンパス練習装置」というものを考えつきました。
 構造は簡単です。画用紙を何枚も重ねて、コンパスのしんを一番そこまで(ぬけるぐらい)突き通すのです。
 これで、しんは動きません。(動かせません。)
 これも向山型算数の助走問題みたいなものかもしれませんね。

(1999.6.16)