椎名誠さんが『サンデー毎日』の連載の中で「汚らしい日本」(2015.1.15)という見出しで書いていました。(連載は「ナマコのからえばり」)
たとえば歳末選挙が終わったばかりの今、道筋にしばしば目に入るのは貼り捨てられたままの選挙ポスターだ。選挙ポスターの顔はろくでもないものが多い。どっちにしても一波瀾すんだ候補者が年越しの雨やホコリにまみれてさらにひどいことになっている。
きちんとした候補者だったら、当選しようが落選しようが、こういうものは選挙が終わったあと、ちゃんと剥がして回収しているだろう。いまだに残って顔をさらしている候補者は、たとえその人が当選してうまいこと議員になっていてもその人間性は信用できない、ということをその貼られたままのポスターが語っているような気がする。
確かにその通りです。料理のあとに片付けをしない亭主や、コピー機の紙なしをそのままにしていく教師など、面倒なことを別の人に意識せず押し付けている人は多いです。
どんな残心を刻むかで、その人の人間性が見えてくるのでしょう。
あと1ヶ月ほどで、今いる学校を去ることになります。去ったあとに、見苦しいあとを残さないような仕事をしていきたいものです。
(2015.2.18)