伊藤肇の『十八史略に学ぶ人生の法則』(致知出版社H16.8.2)に、出処進退の原則が書かれています。
「進むときは人に任せ、退くときはみずから決せよ」
というのが出処進退の原則でありあす。
これは越後長岡藩の家老、河井継之助のいった言葉ですが、退くときに人に相談をしたら、これはもう「やめるな」というに決まっている。「やめようと思うが、どうか」と持ちかけられて、「それはいい時期だからぜひおやめなさい」などというのは、まず、いません。「まだまだ、おやめになるのは早すぎます」といって、とめるのが相場です。
それをいいことにして、いや、それを唯一の理由として居座ったら、間違いなく醜態をさらす結果となります。
今回、大阪市の講師を止め、大阪府に講師登録したのですが、止める上で誰にも相談しませんでした。全て、自分で決めたのです。
上記の箇所を読んで、自分の退き方は、まちがってなかったと確信できました。 大阪市の教師は、七転といって、7年経ったら転勤することになってます。私は講師ゆえに、それはありません。定年を間近に控えた先生は、その頃の転勤はきついので、継続される場合が多いです。私の場合は、去るべき時なのです。
(2015.2.23)