5年の社会「わたしたちのくらしと国土」を教える上で、教師として知っておきたい基本的なことを調べてみます。
1)世界の国の数はいくつあるか。(196カ国もしくは195カ国もしくは244カ国)
2)日本の面積は、世界第何位?(第61位もしくは第62位)
3)排他的経済水域面積なら、日本は世界第何位?(第6位)
4)日本の人口は、世界第何位?(第10位)
5)日本の山地と平地の割合は?(山地約75%、平地約25%)
世界の国の数は、どの基準で数えるかで変わってきます。日本が承認している国+日本で195カ国。北朝鮮は、国として承認していません。ただし、教科書には、国旗とともに国名が書かれた地図が出てきます。承認云々は別として、国の数に入れて教えた方が分かりやすいです。196カ国だと言い切って、何かの折に「日本は北朝鮮を国として承認してないから195カ国とも言えるんだよ。」と話せばいいでしょう。
また、独立国として数えるなら、244カ国になります。
その244カ国中、日本の面積は千島列島南部を除外して、62位です。(ちなみに1位はロシア、2位はカナダ、3位は中華人民共和国。244位はバチカン。)
これも、外務省によれば、日本は61位になってます。3位はアメリカです。
面積61位の日本も、ある面積にすれば、世界6位となります。
それが、排他的経済水域面積です。
領海とは「その国に権利のある、海のはんい。」『例解学習国語辞典』(小学館)であり、排他的経済水域とは「海岸から200海里(約370km」の中では、その海に接する国(沿岸国)に漁業の権利や、海の資源を利用する権利を認めるもの。」『小学百科大事典きっずジャポニカ』(小学館)です。
61位から一気に6位です。日本が海に囲まれた海洋国家であることが、よく分かる事実です。
面積が世界61位の日本ですが、人口は世界10位です。(ちなみに、1位は中国、2位インド、3位アメリカ、最下位はバチカン。)
このことから、日本はせまい国土にたくさんの人が住んでることが分かります。
ただ、世界の人口密度ランキングは第21位です。
さらに、日本の国土の約25%が平地で、約10%の沖積平野に人口が集中しています。
それでいて、地震多発国であり、東日本大震災のような津波の心配もあります。 危険なところで、ぎっしりつまって生活しているのが日本人の多くということになります。
それでも、大量の雨により水に恵まれ、国土の3分の2を森林が水をたくわえてくれています。水資源豊富の国であることも事実なのです。
(2015.3.31)