本物の研究団体

 学校体育研究同志会の実践報告を聞きにいった。
 テーマは「競争研究の実践化を考える」である。
 50m走・ソフトボール投げ・立ち幅とびの混合3種で、いかに順位を決めるかをみんなで考える中で、競争の歴史(順位得点制や記録得点制)を学ぶ授業の実践である。
 運動量も少ないし、実技の伸びというのもなく、批判はいくらでもできるが、「競争」の中の得点化にこだわった実践という点で、まさに研究である、と感心した。
 体育同志会は、これまで順位よりも子どもの伸びを大切にしてきたそうである。しかし、それだけでなく、スポーツの歴史というものも体育の中で学ばせるべきだと考えてるようだ。
 質疑・討議の中にも、独善的な意見はなく、批判すべき点は批判し、「ではどう変えて実践したらいいのか」まで踏み込んで考えている。
 初めて参加の私でも、言いたいことを持て、意見を言うことができた。
 それにしても、2時~7時の5時間の会は、すごい。
 しかも、そのあと、研究部だけ残って、まだ話をしているらしい。
 体育同志会から、新たなことが学べそうで、楽しみである。

(1998.2.1)