サイコロ作りと双六作りである。
酒井式やキミ子式をやるのでなければ、図工は手抜きでいいと思ってる。
ようは、子どもが楽しければいいのだ。技術の習得や向上も考えていない。子どもが楽しく、しかも教師が楽ちんなのがいい。
では、紹介しよう。
《準備物》①牛乳パック(一人1個)
②一辺7cmの正方形の厚紙(白表紙が最適)
③4つ切り画用紙
《作り方》
牛乳パックの底は、一辺7cmの正方形になっている。
だから、正方形の厚紙を型紙にすれば、立方体の展開図は、簡単に描ける。(ついで、ここで「面」という言葉を教えてしまう。ちょうど2年生の算数で、次習う単元である。)
ハサミで切って、展開図ができたら、ひっくり返して、六面ぜんぶが白い面になるようにして、組み立てる。セロテープでとめる。
次に、油性ペンで「1の目」~「6の目」まで書けば、サイコロは出来上がり。ちなみに、1の反対は6、2の反対は5、ということも 教えておく。
あとは、4つ切り画用紙に、自由に双六を描かせる。
「一人にあげる画用紙は1枚だけです。友だちと一緒に作ってもいいです。」
こういうと、2人や3人で画用紙をつなげ、ジャンボ双六を作る子もいました。 今回、教師が教えることは、ほんのちょっと。お手伝いも、牛乳パックをうまく切れない子を手伝ったぐらいである。(おもちゃのようなハサミを使っているからである。)
教師、楽ちん。しかし、子どもはすごく楽しそうである。
しかも、子どもがいろんな工夫をしていた。
例えば、サイコロの目一つとっても「・」を「©」にする子もいれば、動物のイラストを描き、その動物が持つ看板に「1」と描いたのもあった。
サイコロ作りで残った牛乳パックの切れ端を双六のコマにする子もいれば、牛乳パックを使って、家や塔を作り、双六に貼っていた子もいた。
お金を作って、人生ゲームにしていた子らもいた。
「ここ通ったら、100万借金やねん。」と。
ちょうど、この日は雨。室内遊びとして、双六はバッチリである。 さて、私はといえば、ドリルの丸つけしたり、視写の点検をしたりしていた。 そして、時たま、工夫を見せに来る子をほめ、みんなに大声で紹介したりするだけである。
こんな楽ちんな図工も、月に1回ぐらいいいもんだ。(おお、気楽)
(1998.2.24)