短針の動き

 算数の教科書(大書6年下)に、次のような問題があります。

 右の図のように、時こくが1時50分のとき、長針と短針でつくる小さいほうの角度を求めましょう。(図略:荒井)

 長針は、10の文字盤をぴたり指してます。
 一方、短針は9分のところを指してるように見えますが、ぴたりとはいいかねます。
 長針の指す10の文字盤から12の文字盤までの角度は、60度となります。
 360度÷12(文字盤の数)=30度 30度×2=60度
 長針が5分進むと、30度動くということです。
 でも、問題は短針です。
 30度÷5分=6度 で、時計の1めもりが6度と考えてしまうと、短針が9めもりをさしてるから、6度×9分=54度と間違えてしまいます。
 ここでは、短針が1分で何度進むのかを考えないといけないのです。
 短針は、12時間で360度進むのです。
 さあ、後は解いてみてください。上記の問題の正解は115度になります。

(2001.2.22)