最近、次の本を読み出してから、「タイムラグ」ということを意識しています。
『「分かりやすい説明」の技術~最強のプレゼンテーション15のルール~』
藤沢晃治(講談社)2002.10.20(現在5刷)
タイムラグの意味は、次の喩えで、スッと分かります。
映画館に先に入っていたあなたが、遅れて来た友人を席まで案内すると考えてください。
すでに暗闇に慣れているあなたは、通路もよく見えます。そこで、映画館に入ったばかりの友人を足早に誘導しようとします。ところが暗闇に目が慣れていない友人は、歩くのもおぼつかなく、つまずいて転ばないかと恐怖さえ感じているのです。
教師も同じです。教師は教えたいことに熟知しています。(しているはずです。) でも、子ども達にとっては、初めて学ぶことです。暗闇に目が慣れない友人と同じなのです。
「こんなことは分かっているだろう。」というようなことが、実は分かっていなかったりするのです。もしかすると、見開きで発問を100考える、という向山先生の教材研究は、タイムラグを埋めるためにあるのかもしれません。
(2003.3.2)