大アマで

 今日は、4年生の授業を見に行きました。研究授業の本時ではないけど、第1時を誘われて見に行ったのです。
「大アマでお願いします。」
と、その先生から冗談で言われたのですが、大アマで書いてみました。
 大アマでほめるというのも、結構、頭を使うものです。

○○先生、今日は素晴らしい授業を見せていただいて、ありがとうございます。とても勉強になりました。
素晴らしいな、と思った点をいくつか述べさせていただきます。
①実物の重さのゴミがあったのがよかったです。目に見て持てる実物は、子どもをひきつけますね。
②授業の始まりが早かったです。余分なことを言わないで、スパッと授業に入る潔さがあります。
③何倍か予想させた後、答えをいきなり言わず、数値から示したことが、なるほどなと思いました。先に数値を示した方が、子ども自身が頭の中で何倍なのか考えることができます。ここらへんは、授業の組み立てのうまさでしょうね。
④子ども達が、堀川先生の話に、「エェー!」というように驚きの声をあげてました。子どもをのせるうまさと、子どもを素直に育ている日頃の学級経営のすばらしさを感じました。
⑤110年前と現在のゴミの量を較べる時に、子どもを立たせて較べたのが、とてもわかりやすかったです。数値だけでは、その多さが理解できないものですから、さすがだな、と思いました。
⑥列指名で、言えない子に、「立って書きなさい」と、指示したことがすばらしいと、思います。子どもは、追い込めば、普段以上の力を発揮するものです。そういう追い込みを堀川先生は、授業中、何度もされていました。子ども達に力がつくはずです。
⑦「1人3つは書けるかな。」と目安を示すつつ、追い込んでいるのは、さすがでした。
⑧「まだ一つも書けてない人、立ちなさい。」必要な追い込みですね。書かないというのは、授業に参加してないこととイコールですから、こういう指示が大切なのでしょうね。
⑨「終わりだったら“以上です”と言います。」という堀川先生の指示を子どもがすぐに理解して使っていました。日頃の学級指導のよさを感じました。
⑩「~です」という言い方が身に付いていますね。
⑪ポイ捨てのことがイラストで、よくわかりました。具体的なイメージがわきやすい絵の提示が、次の問題を考えさせる手助けとなっていました。
⑫「お勉強は広くゆったりする。」というノートに関する指示、さりげなくされてたことが、すごいです。
⑬「理由を聞いてるんじゃありません。」と言って、まちがえた言い方の子を言い直させてるところが、すばらしいです。ここで直させないと、他の子も、そのまちがいの言い方になってしまいます。さすがですね。
⑭黒板の字が、私の16倍はうまいです。
⑮「どんな虫がありますか」で言わせてたのは、書くのが遅い子のための時間調整ですね。そういうことが、サッとできるのは、授業焼けしてるからでしょうね。
大変、明るい子ども達でした。一度、○○先生のクラスで、授業をしてみたいものです。
今日は、本当に、ありがとうございました。
        2001.6.6 荒井賢一

 この先生は、鴫野小の研究部長です。鴫野の研究を作ってきた、といってもいいです。いろんな勉強をして、法則化の実践も学んでいます。
 だからこそ、これだけほめることがあるわけです。
 そして、私と同じく大学で、同級生なのでした。

(2001.6.6)