『痴呆に挑む』の中で、学習療法の四つのコツが書かれています。その一つ目が、「学習の目的を伝達し、共有する」です。
学習療法の目的は、学習によって、痴呆の進行を改善・予防し、最後まで人間として、その人らしく生きていけるようにすることです。(中略:荒井)
私たちのこれまでの経験では、「頭の体操」という表現による説明が、高齢者にとって、もっとも違和感がないようです。抵抗感なく、学習に取り組めるように、「体を動かすことが大切なように、頭にも体操が必要なんですよ。頭の体操をしましょう」と、促しましょう。
ひるがえってみて、学校で学習する目的を子ども達に、はっきりと伝え切れているでしょうか。
学習を通して、いろんな知識を身につけ使えるようになり、さらに、人としての生き方を身につけていく。
思いつきでは、たいしたことが書けません。
頭の体操という表現は、小学生に対してでも使えそうな気がします。
将来、その知識は役に立たなくても、頭の体操にはなりそうです。
(2004.2.10)