音楽一番人気の秘密

 情報係が以前、「学校で一番好きな先生は誰ですか。」というアンケートをとりました。残念ながら、私は2位。
「2位は、我らが荒井先生です。理由は、やさしいからです。」
と、言っていました。
 そして、1位が、音楽の先生でした。(好きな教科の1番も音楽です。)
 一度、子ども達の発表に招待されました。
 歌・リコーダー・合奏と、やってくれたのですが、合奏が特にすばらしかったです。子ども達が活き活きと、楽器を操っているのです。
「ビデオを持ってくればよかった。」
と、2組の先生は言ってたらしいですが、私も同感でした。
(これは一度、普段の音楽の授業を参観させていただくべきだな。)と、私は思いました。
 それで、この前の水曜日、丸々1時間、参観させていただいたのです。

①テストの予定を発表する。
この時、テストの日程が、プールや行事やらで変更になることも伝えていました。高学年には、予定の変更があることも事前にやっておかないと、信用を失うことになります。その点をよくご存知なのです。
②テストを受ける前に。
 歌のテストを受ける前に、風邪をひいていたら「鼻がつまっています。」「喉の調子がわるいです。」と言ってくるように、おっしゃってました。そういう事情を配慮して評価される、というのです。(ああ、先生はいろいろ考えてくれてるんだな)と、子ども達は思ったことでしょう。
③最後の音だけを合わせる。
 合奏は、ドラゴンクエストの曲を練習していました。
 最初、最後の音だけを合わせる練習をさせていました。
 各楽器の最後を合わせ、そして全ての楽器で最後の音を合わせたのです。
 最終局面の原則を使われているわけです。
④楽器は、希望性・交代性。
 木琴・鉄琴・大太鼓・オルガン・トライアングル・シンバル・ドラム・指揮など、楽器は全て希望性の交代性です。希望した楽器を交代でできるわけです。
 例えば、大太鼓と木琴を希望していると、木琴を最初やって、次、大太鼓があいてたらそれをするのです。木琴だけをずっとやっている子もいます。
「最初は、大太鼓のような楽器に人気が集中します。でも、その内、自分に合っ た楽器を選ぶようになってきます。」
と、おっしゃっていました。
この自由度・懐の深さが、音楽一番人気の秘密かもしれません。

(2001.6.8)