「老いを生きる」の授業

「老いを生きる」の授業をしました。

1「白寿とは、何ですか」
 列指名で2人目に当てた子が「99才のお祝い」と言いました。
 でも私は「はい」と言うだけで、その後ろの子にも指名していきました。
 そのあと、「白い寿司」というのが出ました。これは、なるほどです。白寿の中に、白も寿司の寿もありますから。
(正解が出た段階でほかの子に発表させなかったら、こういう面白い意見は出されずじまいになってしまいます。)
2「何をしているところですか」
 99才のおじいちゃんが椅子に腰掛けています。足元に誰かがいて、おじいさんの足をさわっています。
「足を診ている。」
「足のリハビリをしている。」
 続きの写真を見せると、
「くつを作っている。」
「スキーではくのを作っている。」
 ほぼ正解が出ました。3枚目で、スキー靴を作っているというのが分かります。
(「シンデレラごっこをしている」と、ノートに書いている子もいました。)
 スキー靴を作っているのは、スキーヤーの三浦敬三さんです。
3「老化するとどんなことに困るのか」
 足が痛くなる。ぼける。腰が痛くなる。目が見えにくくなる。はげる。骨が弱くなる。病気になりやすくなる。など、これはいろいろ出ました。
4「体の健康を保つためには何をしたらいいか」
 規則正しい生活をする。体に良い物を取る。青汁を飲む。運動する。野菜や果物を食べる。体に悪い物はさける。よくねる。など、これもよく出ます。
 3つのまとめを見せたあと、三浦さんの健康法を紹介。
5「脳の健康を保つためには何をしたらいいか」 
 勉強する。本を読む。計算する。音楽を聴く。食事をする時は、よくかむ。魚の目にふくまれているDHAを食べること。など、これもよく出ます。
 3つのまとめを見せたあと、脳の働きを解説。前頭前野を鍛えることの大切さを強調する。
6「痴呆症を少しでもよくするには何をしたらいいか。」
 音読・計算は出ました。
 正解映像として、栄寿園の映像を見せました。
 子ども達の授業を受けた後の感想です。

・老後の事がよく分かった。私も体が不自由なんかにならないように、音読、計算を、がんばろうと思う。(大念寺)
・簡単な計算ってバカにされてるみたいで、ヤル気がないが、大事なんだと。朝やるやつも、まちがえるし。朗読は、面白い本なら、いける!(本田)
・私は、計算も音読もニガテ。だけど、ちゃんとやっとかないと思いました。(井本)
・99才でスキーをしているなんてすごいと思いました。
 計算と音読でちほうしょうがましになるなら、やろうと思いました。(三木)
・毎日計算や朗読・音読をしているだけで脳がきたえられて、元気に動けるようになるのが、すごいと思いました。(辻子)
・99才のおじいちゃんがスキーをするとは、びっくりしました。私も、99才ぐらいまで元気でいたいと思います。ちほうしょうのおじいちゃんは、自分でそうじもできるようになってよかったですね、といいたいでーす。(桜木)
・脳を使うべし!!(吉田)

 集めたノートを見ると、結構面白い意見を書いている子がいます。
 例えば、「体の健康を保つために何をしたらいいか」で、次のようにたくさん書いている子もいました。

・火の鳥の血をのむ。バンパイヤになる(もしくはバンパニーズになる)。いくつもの戦場に行く。ボブサップと戦う。腕立てふせをする。健康にいい物を食べたりのんだりする。HPをふやす。酒を少しのむ。

(2004.3.13)