体育の趣意説明

 伴一孝氏は、最初の体育で趣意説明をします。

 体育の勉強が好きな人は手を挙げなさい。(ほとんど全員だろう)体育が得意な人、手を挙げなさい。(元気で活発な子達が手を挙げるだろう)○年生では、体育の勉強が少し変わります。
 体育の勉強で、一番大切なことは、「丈夫な身体と心をつくる」ということです。「丈夫」というのは、お休みをしたり、病気や怪我をしたりしないということです。いくら走るのが速くても、ボールを投げるのが上手でも、学校を休んだり、すぐに病気や怪我をしてしまったりする人は、「体育が上手な人」とは言えないのです。
「「そもそも体育とは何か」“趣意説明”をせよ」『教室ツーウェイ2004.4』明治図書

 丈夫な身体と「心」ですから、すぐに努力を怠ってしまうような子は、丈夫な心を持っているとは、言えないわけです。
 伴氏は、次のようにも書いています。

「体育」と「給食」は、子供集団を統率できるかどうかの、極めて重要なファクターだ。

(2004.3.15)