エイズの恐ろしさ

「エイズの恐ろしさ」とGoogleで入力し,次のような社説を見つけました。

エイズ防止策/人権だけでなく怖さも教えよ
 厚生労働省のエイズ動向委員会は、昨年一年間のエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ新規発症患者の合計が千百十四人と、初めて千人の大台を突破したことを明らかにした。
 これまでの最多は二〇〇三年の九百七十六人だから、それより15%も上回る大幅な増加である。患者・感染者の累積数は約九千八百人となり、一万人の突破も間近だ。
感染者の急速な増加も
 わが国でエイズ患者の第一号が報告されたのは二十年前の一九八五年である。今回の統計はその節目の年に、わが国のエイズ問題が感染拡大に向かって新たな段階に入ったことを示している。
     (中略:荒井)
 年齢別の感染者は、二十代、三十代で全体の75%以上を占めている。同委員会の吉倉広委員長は「合法麻薬(脱法ドラッグ)が若者の間に流通し、性的行動のパターンが変化している。出会い系サイトなどで見えないネットワークが広がり、無秩序に(感染が)増殖する。このままでは右肩上がりで急速に感染者が増えるだろう」と指摘した。
     (中略:荒井)
 学校教育でも日常生活では感染しないことや、患者・感染者を差別しないことを教えても、エイズの恐ろしさについては触れない傾向がある。恐ろしさを強調すれば、差別を助長しかねないとの配慮からだろう。だが、エイズは感染しただけでも人生を一変させてしまう恐ろしい病気である。事実、エイズは昨年だけでも世界で三百十万人、累計すると約三千六百万人の命を奪っている。
   (後略:荒井) http://www.worldtimes.co.jp/syasetu/sh050203.htm

 書かれていたことを整理してみます。
 ①エイズ感染者・発症者が増えている。(もうすぐ1万人突破)
 ②日本最初のエイズ患者が出てから,今年で20年目を迎える。
 ③感染者のほとんどは20代・30代。(75%以上)
 ④エイズは感染しただけでも人生を一変させてしまう。
 エイズが増えているということを目に見えて分からせるためには,1985年からの患者数の変化をグラフで表す必要がありそうです。
「君たちが20歳の時は,このぐらい増えるよ。」と伝えたい。

(2005.3.3)