エイズの授業

 河田孝文氏の「天然痘」の授業から,最初の部分だけ使わせてもらいました。
 伝染病ウイルスのスライド,感染のしくみ,様々な伝染病の提示までです。

1.エイズについて知っていること

・こわい病気。           ・人にうつる。         ・死ぬ。      ・エイズウイルスがある。
・エイズは血液かんせんする。    ・エイズは,ていこう力を弱める。
・エイズは,きずぐちからうつる。  ・かかったらたぶん死ぬ。
・なかなかなおらない。       ・伝染病である。        ・若いうちにかかる?
・やせ細って死んでしまう。     ・死に至る。          ・はきけがする?
・しばらく月日がかかれあ死んでしまう。               ・体が弱まってくる。
・感染が早い。           ・熱が出る。          ・食欲がない。   ・頭痛を引き起こす。

「何も知らない。」という声もあがったので,
「知らない人は,予想を書きなさい」と言っておきました。
 意外と,子どもたちはエイズについて,よく知っています。
 この後,エイズになってかかる病気として,カリニ肺炎とカンジダ症を紹介しました。普段から,体の中に,その菌がいることを強調しました。

2.なぜ病気にかかりやすいのか。

・体のていこう力が弱まるから。  ・ウイルスをはっしょうさせるから。
・体が弱っていくから。      ・免疫が弱まっていくから。
・ケガした時,ほったらかしにしてるから。

 ここで,新牧健三郎氏の「エイズってなに」(TOSS№5490281)を見せました。エイズが,体の中の免疫を破壊すること,血液の中で元気があること,傷口からうつることなどが,かわいいイラストとアニメーションで理解できます。
 最後に出てくる「自分の血液はともだちにつけない」という言葉をノートに写させました。
 さらに,新牧氏の「エイズがうつるかな」(TOSS№5490282)の10問クイズもしました。食器からエイズの人の血を吸った蚊など,エイズにうつるかうつらないかを選んでいくのです。
 最初の数問を数人の子にさせ,あとは全員に聞いていきました。
 普通の生活では,うつらない,ということが理解できたでしょう。
『ぼくはジョナサン、エイズなの』の写真絵本もチラッと見せて、エイズになっている子と家族や友達が一緒にすごしていることを示しました。
 次に、どんな場合にうつるのかを私の方で、紹介していきました。
「注射の回し打ち」「母子感染」「セックス」の3つを示し、それぞれについて簡単に説明しました。
 次に、エイズが感染してから、エイズになるまで、5年~10年以上かかること、そして、その間に、自覚症状がなく、自分がエイズにかかったかどうかが分からない、ということを教えました。
「どんなことが大変なのですか。」
「分からないっていうこと。」
「だから、知らない間に他の人にエイズをうつしているかもしれないのです。」
 そして、エイズの患者が増えていることをグラフで提示。
「エイズ感染者の75%以上が20代~30代。」であることも提示。
「エイズになるのに10年かかるとしたら、10代~20代の間に、エイズに感染している人が多い、ということです。」
「今,エイズになる一番の原因は,セックスです。」
「エイズに感染しないためには,コンドームを使う必要があります。」
「詳しく知りたい人は,ホームページなので,自分で調べてごらん。」
 ここは,さらっと紹介しました。
 最後に,世界でエイズ患者がいかに多いかを見せました。
 そして,「今日学んだこと」を書かせ,数人に発表させ,授業を終わりました。
 授業展開がまだスムーズに流れていないような気がします。(練り直し) 

(2005.3.10)

 まだまだ幼い子どもたちなので、やるかどうかためらったのが、エイズの授業です。でもだからこそ、やってみました。

【エイズについて学んだこと】
・エイズ(かんせん症)ときいたらとてもわるいイメージやちかよってはいけないって思ってしまうけど、そうでもないから安心した。
・HIVにかんせんするのは自分がきずをしていなければいいのと、ねつやしょうどく液でしぬので、そうすれば安全ということが分かった。
・エイズという病気があることをしった。でもそれは、おもな3つのこと以外ではうつることがないと知ったので安心した。なるべく自分でも健康な体をつくりたい。きず口から入ってくるので、きず口もなるべくつくらないようにしてエイズにかからないようにしたい。
・エイズにかかっていても何もしょうじょうが出ない時のキャリアがあるので気がつかないのでとてもこわいと思った。世界中にエイズの感せん者がたくさんいるので、いつかかってもおかしくないのでとてもこわい病気だと思う。
・エイズは、世界じゅうにたくさんなっている人がいる。だから自分がうつってもおかしくないし、ふつうに友達と仲良くできることがわかった。

 子どもたちは、それなりにしっかり受け止めてくれていました。

(2012.3.15)