体験による裏付けを

 5年ふりこ第2時です。第1時は、ふりこの定義と絵を描かせて、実験教材の部品に名前を書かせて終了です。
 今回は、「ふりこをふって気がついたこと」と書かせてから、ふりこ作りを教え、できた子から気がついたことを5こ以上書くよう指示をしました。
 5こ以上書けた子からノートを出させ、そこで終了。
 1時間というのは短いものです。
 次は2時間連続あるので、気付いたことの発表をした後、一気に、ふれはばの違い、おもりの重さの違い、ふりこの長さの違いの3実験をするつもりです。
 今回は、ふりこの重りも、糸の長さも、ふれはばも自由にやらせました。
 これは拡散的発問なのです。
 ふれはば・重さ・ふりこの長さの違いでどうなるかは、集中的発問です。
 拡散的な思索がなければ、集中的発問は感を頼みのものになってしまいます。
「ふれはばを大きくすると、1往復時間はどうなりますか。」
と問えば、「ほぼ同じだった」とか「大きくした方が時間がかかった」とか、自分の体験をもとに、自分が正しいと主張するでしょう。
 そうした体験に裏付けられた根拠があるからこそ、集中的発問の学びは驚きを持って受け入れられていくのです。

(2006.2.20)