5年のふりこの学習では、1人1人に実験教材を買っています。
ふりこだけでなく、衝突実験もできます。さらに、ビー玉をいろいろ転がせて遊べるようにもなっています。
こういう実験教材を使う時、ともすると、その教材に心を奪われて授業に集中できない、ということがあります。授業を進めるにあたって、役に立つけど邪魔にもなるこの実験教材をいかに扱うか考えていく必要があります。
ふりこの授業の第1時では、ふりこをふって気がついたことを書かせました。 そして、2時間続きの第3時第4時です。
①班の中で気がついたことを1つずつ発表。(先生が「やめ」と言うまで)
②先生に指名された8人が発表。(班で1人ずつ)
③ふりこのふれはばを調べる実験のプリントを配布。
(実験の方法と記録の表が書いてあります。)
④プリントを連れ読み。
⑤先生のふりこで、ふれはば10cmの実験をみんなでする。
(教師がストップウォッチをやり、子どもが10往復を数える。
その測定を3回。子どもに1回ずつ表に測定秒を書き込ませる。
3回の記録を合計して、3で割り平均時間を求める。
これも子どもの前で教師が計算機を使いながら求める。
平均時間を10で割り、1往復の時間を求める。
3回の記録・平均時間・1往復の時間が子どもの表に書き込まれる。)
⑥ノートを開かせ、「ふれはばを大きくしたらどうなるか。」を書かせる。
⑦選択肢 ア(1往復する時間は)長くなる イほぼ同じ ウ短くなる もノートに書かせ、1つ選ばせ、理由も書かせる。
⑧予想分布を調べ、理由を少ない順に発表させる。
⑨横のペア(男女)で実験することを告げる。男子が実験器具の組み立てと操作、女子がストップウォッチ担当。
⑩男子に自分の実験教材、女子にストップウォッチを取りに来させる。
(ここで初めて実験教材を取りに来させるわけです。しかもペアに1つ。)
⑪女子を立たせストップウォッチを使う練習をさせる。できたらすわらせる。
⑫測定。測定できたら、黒板に自分のペアの記録を書かせる。
⑬測定が終わったところは、プリントをノートに貼り気がついたことを書く。
⑭全ペアの実験が終わった後、測定結果の検証。
⑮ビデオの映像を見て、さらに確かめる。
ここまでが第3時です。順番を一つ間違えると授業が破綻するのです。
(2006.2.24)