栄養士の授業から

 栄養士の方が、毎年この時期に、卒業生に向けて栄養指導されます。
 とても力のある方で、パワーポイントで教材を作り、子ども向けの冊子も作り、そしてスマートボードを使って、授業をされます。
 でも、本職の教師ではありません。様々な指導上の問題点があります。

① 教えたいことがいっぱいで、早口になってしまう。
② 間をとって話せない。
③  静かにさせるのも教えることの一つだという意識が足りない。

 盛りだくさんの内容です。教えたいことがいっぱいなのです。でも、たくさん教えても子どもにはほとんど残りません。ならば、どうしても教えたいことに絞って、他を捨て、もう少しゆったりとしたペースで授業しないといけません。
 間をとって話すと、子どもは自分がおしゃべりしていることに気付けます。間をとらずに話すと、子どもと教師の声が重なってしまい、それが当たり前になってしまうのです。
 子どもは勝手に静かになりません。静かにさせるのは教師の役目だという意識を教師が持っておく必要があるのです。(だから手が打てます。)また、今は子ども達にわいわい言わせていい時なのか、シーンと聞かせる時なのかの見極めも大事です。その見極めが授業にメリハリを生み出すわけです。

(2007.2.1)