クリス・ムーン

 昨日、小野隆行氏の「国際ボランティア『ワールドカップから~』」の授業を追試しました。その後、TOSSなみはやの例会でも、模擬授業させていただきました。
 授業をすればするほど、自分で教材研究してない追試は浅いものになるなぁ、という思いが強くなります。
 そこで、インターネットを使って、「ダイアナ妃 地雷」や「クリス・ムーン 地雷」で検索してみました。すると、次から次へと貴重なネタが飛び込んできたのでした。
 なぜ授業をする前に、このぐらいのことをしておかなかったのか、と後悔してしまいます。
クリス・ムーン氏は、地雷撤去の作業中、誤って地雷を踏み、右手・右足を失いました。そして、その後、義手・義足をつけて、いろいろなマラソンレースに挑戦したのでした。
 彼が、義手・義足でマラソンをする理由を次のようなものです。

彼が義手・義足で過酷なマラソンを走るのには、四つの目的がある。
一つは、自分の走る姿を見て、地雷の恐ろしさ、地雷被害国の人たちの苦しみをたくさんの人たちに知ってもらい、今なお地雷を製造し続けている国があるという事実に気づいてほしいから。
二つ目は健常者にも、障害者にも、自分が本気にさえなれば、自分や周囲が決めた限界を超えて、何でもできるのだということを知って欲しいということ。
三つ目は子供達に、人生は決して公平ではないということを知ってもらいたいということ。つらいことに向き合った時に、どう生きていくかが大切で、自分だけが損をしているように感じて、運命に悪態をついたって、誰も助けてはくれないことに早く気づいて欲しい。不公平な状況を乗り越えるには強い反骨精神が必要だということを、子供達に伝えたかったから。
四つ目は自分自身のため。自分の限界への挑戦を通して、より深い喜びと、生きる勇気を得るためである。大きな目標を掲げて、自分の納得するまでやってみたいから。 http://www.jirai.net/moon.html

 三つ目の「人生は決して公平ではない」というのが、重みがあります。
 四つ目の「自分自身のため」というのも、納得です。人のためだけでがんばれるものではないし、人のために生きることが自分のためにもなるからがんばることができるのでしょう。
 クリス・ムーン氏は、1962年生まれ。私と3才しか違わない。

(2002.6.22)