時間に追われて実験

 時間に追われた授業をしています。
 6年理科「電磁石のはたらき」の電源装置を使わせる最後の実験です。
「みなさん、おはようございます。」
「おはようございます。」
「教科書39ページを開きます。」
 そして、連れ読み。連れ読みも、伴先生に教えてもらった巻き込み読みでやります。子どもが読み終わる寸前に、こちらが次の文を読み始めて、スピードアップをしていく読ませ方です。
「立って1回読んだらすわります。起立。」
 班で1人ずつ当てる子を決めておき、全員座ったあと、即座に指名し、句点交代で読ませていきます。(急いでいても、音読は大事なのです。)
 ノートを開かせ、日付・曜日・天気、温度(温度予想してから)、そして、「電源そうち」と書かせます。

(条件1)巻き数を変える。 ②
 50回巻き(  )本  100回巻き(  )本  200回巻き(  )本
(条件2)電流の強さを変える。 200回巻き
①(  )本 ②(  )本 ③(  )本 ④(  )本 ⑤(  )本 ⑥(  )本

 ①~⑥は、乾電池の数です。②で乾電池2個という意味です。電源装置には、乾電池2個の絵と1.5Vという表示があります。
 上記の板書を全て写させ、机の上にあるものを全部、机の下に入れさせました。
 電源装置が6個しかないので、8班ある内の4と5班の子が、他の班へ移動。 電源装置・電流計・蓑虫クリップ2本・50回巻きコイルのつなぎ方を前で演示しました。
 班で、誰から実験するかの順を決めさせた後、それぞれの実験道具を持ってこ
させ、実験開始です。
 1つ1つの実験結果を黒板に、班ごと書かせます。
 手早い班は、どんどん実験が進みます。しかし、もたもたしている班は、50回巻きから100回巻きの実験へと移っていません。
 そうこうする内に、授業終了時間が迫ってきました。
 この前のテストを返し、間違い直しもさせないといけません。
 最後は、黒板の実験結果をできてる分だけノートに写して終わりです。
 実験の結果、何が分かったかも言わせる暇もありませんでした。
「1時間で実験は無理やわ。」
 ある担任のお言葉です。
 電源装置をとりあえず使わせたということで良しとしてもいいのですが。

(2007.2.21)