樋口裕一『日本語力崩壊~でもこうすればくい止められる~』(中央公論新社2001.10.15)の中に、本を好きにさせる十か条が載っていたので、そこから読み始めました。第五か条がなるほどな、と思いました。
一か条 自分が昔感動した本を無理強いしない
二か条 文芸書だけが本と思ってはいけない
三か条 「ためになる本」という意識を見せてはいけない
四か条 一度にたくさんの本を買い与えてはいけない
五か条 テレビやゲームを無制限にさせてはいけない
六か条 本を捨ててはいけない
七か条 本を与えっぱなしではいけない
八か条 感想文を無理に書かせてはいけない
九か条 自分は読まないで、子どもに本を読めといってはいけない
十か条 「でなくてはいけない」と考えてはいけない
内容が想像できないものは、上記の本を読んで確かめてください。
五か条の理由は2つです。1つは、本を読む時間がなくなること。もう1つは、テレビやゲームが孤独な時間を奪うことです。孤独な時間を経験した人が、読書という世界にふけることができるのです。
(2007.3.)