速さを変えるには

 5年理科「おもりを当てたとき」の第2時です。
 第2時といっても、前回は、診断テストの答え合わせをしてから、物を当てる実験装置を作らせ、気付いたことを書かせ、板書されたものを発表させただけです。時間的には、20~30分程度です。
 今回の第2時で最終です。板書は、次のようになりました。

3/5(月)④雨 17℃
 重い物を当てると、動くきょりは(      )。
 速く当てると、動くきょりは(      )。
  → ・高さを高くする。
    ・角度を急にする。

 ( )の中は、実験後に書き込ませます。どちらも「大きくなる」です。
 球の転がる速さを速くするには、どうしたらいいか、子どもにたずねました。
「高さを高くする」は出るのですが、「角度を急にする」はなかなか出ません。
「球を重くすると速くなる」という意見も出ました。そこで、「重い球と軽い球ではどちらが速くころがりますか」と問うところ、重いが多数、軽いと同じが少数いました。
 ここは、ビデオの映像で、見せました。
 重い球も速い球も同じ速さで転がります。
 ガリレオ・ガリレイのピサの斜塔で実験も紹介しました。
「東京タワーのてっぺんから、おすもうさんと赤ちゃんが一緒に落ちても、同じ 速さで落ちてきます。」
(ちょっと、例えがよくないかもしれません。)
「角度を急にする」は、黒板に一本の横線を引き、その線の下に、ゆるやかな山と急な山とは書きました。
「同じ高さの山だけど、速く転がるのはどっちですか。」
 子どもたちは全員、急な山を選びます。
 この後、実験道具を組み立てさせ、実験開始です。
 10~15分後ぐらいに実験道具を片付けさせ、(  )の中に入る言葉を言わせていきます。
 さらに、ビデオを見て、確かめさせます。
 時速50kmの車と、時速100kmの車のぶつかった時の映像も見せました。
「今日学んだこと」を書かせて、終了です。

 今日はじっけんをした。はじめにくみたててその後にじっけんをした。重いものを当てるときも速く当てるときも動くきょりは大きくなると分かった。速く当てるときは、高さを高くしたり角度を急にすると『速く当てると動くきょり』のじっけんができると分かった。(谷澤)

(2007.3.5)