神田昌典ほか著『楽しい仕事~明日からやる気がわき出る心理学』(プレジデント社2006.2)の中で、秋山桃里さんという人が「変化対応力を高める「インプロ・シンキング」とは」を書いています。
まず、インプロ・シンキングの基本は瞬間的、即興的に反応することだ。頭の中に浮かんできたことを吟味してフィルターにかけたり、「こんなことを言ったら笑われるんじゃないか」のように考えず、とにかく口にする。なぜなら、頭に浮かんだアイデアをいったん否定してしまうと、頭に鍵がかかってしまい、その後自由な発想が生まれにくくなってしまうからだ。
「相手の言葉やアイデアを瞬間的に受け入れ、そこに自分のアイデアを瞬間的にプラスする」のが、インプロ・シンキングです。
マルチ発問による子どもの意見の扱い方に似ています。子どもから出た意見を全て受け入れ、そこにプラスして学級全体に返しているからです。
この逆をすると、子どもは意見を言わなくなるでしょう。子どもから出た意見を聞き逃し、むしろ否定したりすれば。
ただ、時としては、子どもの意見を受け入れ、なおかつ否定することも必要なのかもしれません。
どちらにしても、受け入れることは重要なのです。
(2009.3.1)