藤原鎌足が暗記するほど愛読していた兵法書『六韜(りくとう)』の中に「八微の法」というのがあります。
人物の本性を見破るのに、徴候をとらえる八つの方法がある。
一、質問してみて、理解の程度を観察する。
二、追求してみて、とっさの反応を観察する。
三、間者をさしむけて内通を誘い、誠実かどうかを観察する。
四、秘密を打ち明けて、その人徳を観察する。
五、財政を扱わせて、正直かどうかを観察する。
六、女を近づけてみて、人物の堅さを観察する。
七、困難な任務を与えてみて、勇気があるかどうかを観察する。
八、酒に酔わせてみて、その態度を観察する。
『中国の古典名著 総解説』自由国民社
上記のことは、井沢元彦『逆説の日本史2』(小学館)に載っていました。
3~6と8は使えませんが、1・2・7は児童理解に使えそうな気もします。
1は、授業の中で、いつもしていることでもあるのですが。
(2003.6.10)