トランプ記憶力マジック

「卒業を祝う会」がありました。
 サプライズということで、先生方によるクイズが行われました。
(教務の先生は、風船を使うサイエンスショーをされました。)
 漢字クイズやサザエさんマニアッククイズ、3人の先生による3つの曲のリコーダー奏(曲を当てる)、六年担任によるものまね当て、などなど。
 先生方もなかなか芸達者です。
 私は、トランプを使いました。
 青いケースから、トランプを取り出し、
「トランプの裏は、みな同じになっています。」
と言いながら、数枚のトランプの裏を6年生に見せました。
 最後に1枚のトランプの表を見せながら
「記憶力のクイズです。」
と言いながら、そのトランプを、ひっくり返しました。
「今のカードは、何だったでしょう。」
「スペードのA」
と、6年生から口々に声があがります。
「正解です。」と、私は言いながら、そのトランプを胸ポケットに入れます。
「では、カードの裏は何色だったでしょうか。」
 トランプの表を開いて見せながら問いました。
「青。」と、6年生たち。
「みなさん、青ですか?」
と、私は、後ろにいる1~5年に聞きました。
 すると、
「ちが~う。」「赤。」と声があがります。
「そう、赤ですね。」
と言って、トランプ全部をひっくり返します。
「え~!」と6年生。
 胸ポケットからスペードの1のカードを取り出します。
「このカードは何色でしたか。」
「青。」
「これも、赤なんです。終わります。」
 赤のトランプ1組と、青のトランプ1枚があればできる手品です。
 今回は、後ろで1~5年生がいることをうまく利用してみました。
 1~5年生からは、赤のトランプにしか見えないのに、6年生は「青」と言う不思議さも体験させたわけです。
 マジッククラブ担当としての面目を保つことができました。

(2010.3.5)