松藤先生の3講座

 堺市のALL松藤司TOSSデーに参加してきました。
 松藤先生の講座を3講座も聴けて、参加費2000円(私は講師なので1000円)です。こんなお得な講座はありません。(参加費1万円でも参加しますが。)

【第1講座:学級崩壊が起きない学級開き】
 松藤先生は、最初に3つのことを語るそうです。

 1.可能性(みんなには無限の可能性がある。でも努力が大切。)
 2.うそはつかない。(うそをついても先生には分かります。)
 3.差別(いじめ)は許さない。

 この3つを語るだけではダメなのです。1週間以内に、上記3つに関わる実践をしていく必要があるのです。
 1の「可能性」なら、まず跳び箱を全員に跳ばせるそうです。今まで跳べなかった子が跳べるようになった段階で、全員を呼び、跳ばせてみるのです。
 また、フォーフォワーズ(4 4 4 4= で0~9までの答えを作る)をやり、できない子ができる状況を作り、となりと相談させる場を作り、家でがんばってくる子をほめる場を作るのです。
 2の「うそをつかない」なら、30秒スピーチを宿題にし、ちゃんと家でやってこなかった子を寝る時間から聞き、家に帰ってからの行動を逐一聞きながら、
 宿題をやってこなかった言い訳(うそ)を徹底的につぶしていきます。
 3の「差別を許さない」では、子どもに次のアンケートをとるそうです。
「友だち5人のいいところを書く」
 そうすると、友だちに助けてもらった、というのが出てきます。
 そこから、今までいじめがあったことを発見するそうです。

【第2講座:いじめへの対応】
 教師は、いじめを初期のうちに発見し、いじめられた子の生命を守る義務があります。
 いじめ発見システムの具体例をいくつも教えてもらいました。
 とにかく、教師自身がいじめに対して敏感になることが必要です。
 事例を元に、いじめを解決する過程も示してもらいました。

 ①事実を把握する。
 ②いじめられていた子をはげます。
 ③シナリオを書く。(絶対勝てるまでシミュレーションする。)
 ④周りからせめる。
 ⑤他の子を味方にする。

 いじめは必ず解決しなければいけない問題だということを改めて、感じました。
 今日は、懇親会で、松藤先生ともゆっくりお話ができて楽しかったです。
 この人から学びたい、という思いは大切ですね。

(2010.3.27)