電磁石のキットで、100回巻きのコイルを作るときがあります。
この100回巻きに、子どもたちはいつも苦戦するのです。どうしても、途中で、コイルがからまってしまうのです。
たいていは、電池にエナメル線の輪っかを入れ、そこからエナメル線をはずしながら、コイル芯に巻いていきます。問題は、この輪っかのエナメル線なのです。
コイルを巻いている内に、そのエナメル線がうまくはずせなくなり、たいていからまってしまうのです。
今日、TOSSランドを見ると、川田啓輔「ほとんど失敗しないコイル作り」というレポートがありました。
やり方は簡単です。最初に、輪っかになったエナメル線をほどいて、長い1本のエナメル線にしてしまうのです。まっすぐなものを巻いていくのは簡単だ、というのです。
なるほど、と思いました。
ただ、私のクラスは39人学級なので、長い1本にしたとき、お互いのエナメル線がからまりあわないかが心配です。廊下でやることもOKにするといいかもしれません。
何にしても、まずは自分でやってみないと判断できませんね。
(2013.2.11)
これまで、電磁石で100回巻きコイルを作らせたとき、何人もエナメル線をからませて、1時間ではとうてい全員がコイルを完成するまではいきませんでした。
でも、昨日の考現学で紹介した、巻いたエナメル線を最初にほどいて1本にしてから、コイルの100回巻きを作らせると、39人全員が1時間以内でコイルを完成させることができたのです。
私としては、これは快挙でした。
エナメル線をからまらせた子は2人。
1人は、100回巻きの説明をする前に、自分でやろうとした子です。
その子のからまったエナメル線を見せ、
「勝手にやると、こんな風にエナメル線がからまってしまいます。」
と例示することができました。
休んでいた子が2人いたので、1人のを休み時間に、1本のエナメル線にしてから巻く方法で作っておきました。
最初に、完成した100回巻きのコイルを見せました。
次に、休んだもう一人の子のエナメル線をほどいて1本にするところを見せ、さらに、エナメル線を100回巻き、最後に残ったエナメル線を輪っかにして、セロテープで留めるところまで見せました。演示できたことも成功の要因でしょう。
(2013.2.12)