伝記「手塚治虫」

 国松俊英「手塚治虫」を明日から授業していきます。これは伝記です。
『向山型国語教え方教室2011年8月号』に、伴一孝氏の「「事実」と「意見」を区別し本質をえぐり出す」という論文が載っています。光村5年にある「百年後のふるさとを守る」を扱った授業です。浜口偽兵衛の伝記ともいえます。
 伴先生の実践を伝記「手塚治虫」に置き換えて追試してみます。

説明1 11ページの長い文章です。ある人物の生き方を描いた物語、「伝記」と言います。

「手塚治虫」は、15ページもありました。

1ページずつ程度、区切りの良いところまで範読し、続いて子ども達に音読させる。

 ここでの音読は、1人読みだと想定します。立って1回でしょうね。

説明2 全体が、大きく四つに分かれ、番号が付けられています。
    一つずつのまとまりを、「節」と言います。第1節から、第2・第3・第4節です。

「手塚治虫」には、番号が付いていません。冒頭のリード文があり、タイトルの付いた節が4節あります。「まんがなら、だれにも負けない」「戦争の中で」「まんが家、手塚治虫の誕生」「治虫のまんがは生き続ける」の4つです。
 各タイトルの上に、番号を打たせていきます。

指示1 第1節に、題名(タイトル)を付けます。ノートに書いてごらんなさい。

 この後、伴先生は、第4節までタイトルを考えさせていってます。
「手塚治虫」には、タイトルが付けられているので、ここはノートに写させて終了できます。

発問1 この「伝記」で、最も大切な「節」はどれですか。一つ選んで、教科書の(節)番号に○を付けなさい。

 選ばせて、理由を発表させていきます。

発問2 この「伝記」で、最も大切な「言葉」は何ですか。一つを選んで、ノート   に書きなさい。 

 第1節なら「得意」「自信」「勇気」などが挙げられます。

説明3 これらの言葉には、「事実」と「意見」が混じっています。

 この後、伴先生は、一つ一つ、「事実」なのか「意見」なのかを確認していきます。さきほど、「得意」「自信」「勇気」は全て意見となりそうです。

説明4「ワシントンの桜」という話があります。米国初代大統領となったワシントンが、少年時代、切ってはいけない桜の木を切ってしまい   ます。叱られるのが分かっていながら、ワシントンは、正直にこの事を父親に話したと言います。
発問3 この話で大切なのは、「桜の木を切ってはいけない」という事なのですね。

 伴先生は、「大切なのは、「事実(事例)」なのではなくて、その事を通して何を言いたいのかという「意見」である」と言ってます。
 大事な言葉から、筆者の主張を読み取らせればいいのです。

(2013.2.24)